コラム

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下水道工事の下水と下水管とは?

こんにちは、有限会社千田建設です。
この記事では、下水と下水管についてご紹介します。
下水道工事とは、下水管を敷設して生活排水や雨水を処理する工事です。
環境や衛生の保護のために重要な工事ですが、同時に下水の種類や方式によって適切な下水管を選択する必要があります。
ぜひ最後までお読みください。

下水の種類

説明する作業員
下水とは、一般的に生活排水や雨水などを指します。

汚水

汚水とは、人間の生活活動によって発生する排水です。
汚水には以下のようなものがあります。
・生活汚水:台所や洗面所などから出る食べ物や油などの汚れた排水
・雑排汚水:トイレから出る糞尿などの有機物や紙類などの排水
・産業廃水:工場や農場などから出る化学物質や有害物質などの排水
汚水は、そのまま放流すると環境や人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、汚水は適切な処理を行ってから河川や海などに放流しなければなりません。

雨水

雨水とは、降雨や雪解けなどによって発生する排水です。
雨水には以下のようなものがあります。
・集中排水:屋根や庭などから流れ出る雨水
・道路排水:道路や駐車場などから流れ出る雨水
・地表排水:畑や公園などから流れ出る雨水
雨水は、汚染されていない場合はそのまま放流しても問題ありませんが、都市部では道路や建物などで汚染される可能性があるでしょう。
そのため、雨水も適切な処理を行ってから河川や海などに放流するのが望ましいです。

下水の方式

下水の方式は2つあります。

分流式下水道

分流式下水道とは、汚水と雨水を別々の管で運ぶ方式です。
分流式下水道のメリットは、汚染度の高い汚水だけを集中的に処理できたり、雨天時でも処理能力を超えることが少なく、オーバーフローを防げたりすることです。
また、汚染度の低い雨水だけを放流できるのも利点といえます。
一方で、デメリットは汚染度の低い雨水でも一部処理する必要があることや、汚染度の高い汚染物質が混入した場合は対応できないこと、汚水管と雨水管の両方を敷設する必要があることが挙げられます。

合流式下水道

合流式下水道とは、汚水と雨水を同じ管で運ぶ方式です。
メリットとしては、汚染度の高い汚染物質が混入しても対応でき、雨水によって汚水が希釈されることで処理しやすくなります。
また、汚水管だけを敷設するのでコストを削減できる点も利点です。
一方で、デメリットは雨天時に処理能力を超えることが多く、オーバーフローが発生しやすいこと、オーバーフローした汚染度の高い下水が河川や海などに放流されることで環境に悪影響を及ぼす可能性があることが挙げられます。
更に、雨水によって汚水が希釈されることで処理効率が低下する可能性があるでしょう。

公共工事による下水道工事もお任せ!

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